ネイティブアプリの特徴|Webアプリやハイブリッドアプリとの違いは?

2022年5月27日

スマートフォン(スマホ)が普及した昨今、私たちは日常生活のあらゆるシーンでアプリケーション(アプリ)を使うようになりました。
デバイスでの情報リサーチから他者とのコミュニケーション、ゲームなどの娯楽まで、そのすべてがアプリによって実現されているのです。

アプリには大きくわけて3種類があり、「ネイティブアプリ」「Webアプリ」「ハイブリッドアプリ」に分けられます。
本記事では、ネイティブアプリの基礎知識を解説するとともに、Webアプリやハイブリッドアプリとの違いにも触れていきます。アプリ開発などの場面で、基本を押さえておきましょう。

ネイティブアプリとは?

アプリの種類のなかでも、端末にインストールして動作するタイプがネイティブアプリケーション(ネイティブアプリ)です。ここでは、そんなネイティブアプリの特徴とメリット・デメリットを解説します。

ネイティブアプリの特徴

ネイティブアプリとは、「AppStore(iOS)」や「GooglePlay(Android)」などの各種ストアからダウンロードする形式のスマホアプリの総称です。初回のみスマートフォンやタブレットへのインストールが必要ですが、以降はオフライン環境でも動作します。
ただし、一部のアプリでは起動時・動作中にネットワーク接続を求められます。たとえば「Twitter」や「Instagram」などのSNS、オンラインベースのソーシャルゲームでは、オンライン環境が必要です。

ネイティブアプリは、主要OSに合わせて設計開発されるため、UI(ユーザーインターフェース)や操作性、起動スピードが最適化されています。
実際にリリースされているアプリは、「iOS用アプリ」「Android用アプリ」などです。各OS専用のアプリにすることで、カメラやプッシュ通知など、主要OSに搭載されている機能を最大限活用できます。

ネイティブアプリのメリットとデメリット

  • メリット

ネイティブアプリの主なメリットとして、「起動および動作処理が速い」「ユーザーに継続利用されやすい」「ストア経由でアプリ内課金に対応する」の3つが挙げられます。

まず、ネイティブアプリは端末に直接インストールすることから、起動・動作処理のスピードが速いのが特徴です。とりわけ動作処理はアプリ自体の操作性・快適性に影響します。ユーザーがストレスフリーで使用できるのは、大きなメリットです。

主要OSの内蔵機能、別名「ネイティブ機能」を使うことで継続利用されやすいのもメリットでしょう。
たとえば、ホーム画面にプッシュ通知を表示させれば、アプリ経由の情報がユーザーの目につきやすく、継続利用される可能性が高まります。コンスタントにユーザー数を維持する上で、プッシュ通知は有効な機能です。

また、アプリストアを介することで、ユーザー課金による収益化が容易になります。ユーザー側は、スマートフォンなどにクレジットカード情報を登録すれば、1タップでの課金が可能です。各携帯キャリアが提供する「キャリア決済」も利用できます。ベンダー側は、配信したアプリが継続的な利益を生み出す可能性があります。

このように、ユーザーとベンダーの双方に利益をもたらす仕組みが整備されているのは、ネイティブアプリ最大の魅力といえるでしょう。

  • デメリット

ネイティブアプリのデメリットは、新規ユーザー獲得が難しいことです。前提として、ネイティブアプリはアプリストアから配信されるため、「Google」や「Yahoo!」といった検索エンジンからのユーザー流入が期待できません。
Webサイトなどに広告を出稿し、ストアページへ誘導するのが一般的です。そのため、後述するWebアプリに比べて集客単価の高さがネックとなります。

また、ストアページからアプリをダウンロードした直後や、アプリ起動の直後にユーザーが離脱するケースも少なくありません。アプリのメイン機能にたどり着くまでのハードルが高いため、結果的に新規ユーザーの獲得が難しくなります。

さらに、ネイティブアプリは各ストアが策定したガイドラインに沿って設計・開発する必要があります。OSごとに設計するため開発コストが膨らみやすく、ガイドラインによる規制でアプリ開発の自由度が下がってしまうことも。リリース前にストア審査もあるため、状況次第では配信開始日がずれ込むことも多々あります。

ネイティブアプリとWebアプリの違いとは?

ネイティブアプリに加え、インターネットブラウザを利用するWebアプリもあります。ここでは、Webアプリの特徴やネイティブアプリとの違いを解説します。

Webアプリの特徴

WEBアプリとは、インターネットブラウザ上で動作するアプリの総称です。パソコンやスマートフォンなどのデバイスとインターネットブラウザ、ネットワーク環境さえあれば利用できます。
原則として端末へのインストールは不要です。「Gmail」や「YouTube」など、プライベートからビジネスシーンまで多用されるアプリが揃っています。

Web最大の特徴は、アップデートと呼ばれる機能改修が容易なことです。アプリの更新内容をサーバー側で一元管理でき、ユーザーへ常に最新データを提供できます。
また、ネイティブアプリに比べて設計・開発コストが低かったり、1つのアカウントを複数端末で共有できたりする特徴があります。

ネイティブアプリとWebアプリの違い

  • 動作環境の違い

ネイティブアプリはスマートフォンなどの端末上、Webアプリはインターネットブラウザ上で動作するのが基本です。
そのため、Webアプリの動作にはネットワーク環境が求められます。ネイティブアプリはオフライン時も動作するため、動作環境が明確な違いといえます。

一方、Webアプリとネイティブアプリには、動作速度の面で違いがあります。Webアプリの処理速度はネットワーク環境に依存するため、通信環境の悪い場所では動作が不安定になりがちです。
つまり、処理速度や動作の安定性を重視する場合、Webアプリは不向きといえます。

  • プラットフォーム審査の違い

Webアプリには、ネイティブアプリで実施されるアプリストアの審査がありません。そもそも、アプリ配信における明確なガイドラインが存在しないため、設計・開発の自由度が高く、多種多様なコンテンツを提供できる特徴があります。

  • ユーザー獲得方法の違い

インターネットブラウザ上で動作するWebアプリは、「Google」や「Yahoo!」など主要検索エンジンからのユーザー流入が期待できます。これを「自然検索」といいます。SEO対策やコンテンツマーケティングが有効なため、ネイティブアプリよりも単価を抑えた集客が可能です。
なお、ネイティブアプリはストアを介することから広告・宣伝費用がかさみ、結果的に集客単価も割高になります。

ネイティブアプリとハイブリッドアプリの違いとは?

近年のパソコン・スマートフォン向けアプリ市場で注目されているのが「ハイブリッドアプリ」です。ここでは、ハイブリッドアプリの特徴とネイティブアプリ、Webアプリとの違いをご紹介します。

ハイブリッドアプリの特徴

ハイブリッドアプリとは、ネイティブアプリとWebアプリ双方の特性を兼ねたアプリの総称です。Webアプリを主体としながら、ネイティブアプリと同じくネイティブ機能も利用可能となっています。ストアからアプリのダウンロードおよびインストールが必要なものの、マルチプラットフォームに対応しているため、1つのアカウントを複数端末で利用できます。また、主要OS間でデータを共有できる点も、ハイブリッドアプリならではの特徴です。

ネイティブアプリとハイブリッドアプリの違い

  • 開発環境の違い

ハイブリッドアプリは、ネイティブアプリと異なりOS別に開発する必要がないため、開発の負担および開発コスト削減が期待できます。
開発ではサードパーティ製のフレームワークを用いるのが主流です。設計・開発のハードルが低い分、異業種からの参入も多く、競争率は高めです。類似・競合アプリとの差別化が難しいのも、1つの特徴といえるでしょう。

  • 起動・処理速度の違い

ハイブリッドアプリの起動および処理速度は、Webアプリ以上、ネイティブアプリ以下とされます。上記の通り、ハイブリッドアプリはWebアプリがベースであるため、動作の重い処理は苦手です。この点は通信状態がアプリの起動や処理速度に影響するWebアプリの性質と変わりません。
ただし、アプリを端末にインストールする面から、Webアプリ以上の処理速度は期待できます。

ネイティブアプリに最適なサービスとは?

ネイティブアプリは内蔵カメラやプッシュ通知など、主要OSのネイティブ機能をフル活用するサービスに適しています。具体例とともに、ネイティブアプリにおすすめのサービスを解説します。

端末のカメラ機能を用いたサービス

撮影時にフィルターをかけられる「セルフィーアプリ」を筆頭に、端末のカメラ機能と連動するサービスがあります。
OS自体に実装されている写真撮影・編集機能よりも高性能で、写真を用いた表現の幅が広がります。ユーザーニーズに応じて新たな切り口の編集機能を搭載でき、高度な加工が可能です。

端末のプッシュ通知を用いたサービス

主要OSのネイティブ機能であるプッシュ通知を活用し、音や振動でユーザーに情報を届けられます。たとえば、チャットアプリのメッセージ受信、学習アプリによる学習時間の告知、ソーシャルゲームにおけるアップデート案内など、さまざまな使い方が考えられます。

端末の位置情報を用いたサービス

主要OSには位置情報機能(GPS)が搭載されています。近年はGPSを活用するアプリが多数リリースされており、とりわけ家族の現在地を把握する見守りアプリが人気です。
専用アプリをインストールしたスマートフォンから、リアルタイムで位置情報を確認できます。こうした現在地情報を用いたアプリは、子どもやお年寄りの防犯対策に活用されています。

ネイティブアプリの特徴と強みを理解して、効率的なアプリ開発を

ネイティブアプリ・Webアプリ・ハイブリッドアプリまで、アプリの種類は多岐にわたります。設計思想やコンセプト、エンジニアの得意領域などを考慮し、どの形態を選ぶべきか検討しましょう。ネイティブアプリベースのサービスの構築は、開発実績が豊富な「YAZ」にご相談ください。

お客様のご要望を丁寧にヒアリングし、アプリ開発のスペシャリストが適切な設計プランをご提案いたします。

この記事を書いた人

ITコラム部YAZ

YAZ ITコラム部

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