テレマティクスとは?自動車のIoT化を利用したサービスとメリット

2021年12月3日

「モノのインターネット」ことIoTは、さまざまな製品に導入されています。近年は、通信機能が搭載された自動車も少なくありません。双方向通信により、走行データの管理、付近の交通状況把握などが可能になり、特に業務で自動車を使用する運転者をサポートする技術として重宝されています。
こちらでは、自動車をIoT化したテレマティクスの概要や、具体的なテレマティクスサービスの例についてお話しします。

テレマティクスの基礎知識

テレマティクスとはどのような技術なのでしょうか。以下ではテレマティクスの概要や混同されることが多い他の用語との違いについてお話しします。

テレマティクス(telematics)とは?

テレマティクス(telematics)とは、自動車などの移動体に搭載した通信システムを通じて、情報サービスをリアルタイムで提供することです。「電気通信(テレコミュニケーション/telecommunication)」と「情報処理、情報工学、情報科学(インフォマティクス/informatics)」を組み合わせた造語です。

テレマティクスはIoT(モノのインターネット)の一種とされています。IoTとは、コンピュータも含めた多様なものをインターネットに接続し、生活の利便性を向上させることです。現在は、住宅、自動車、家電製品などさまざまな「モノ」がインターネットに接続されています。

テレマティクスと他の用語の違い

  • コネクテッドカー

コネクテッドカーとはインターネットなどネットワークに接続し、端末としての機能を持つ自動車のことです。テレマティクスは概念やサービス、システムを指します。コネクテッドカーはテレマティクスによってネットワークに接続されている自動車そのものを指します。

  • ITS(高度道路交通システム)

ITS(高度道路交通システム)とは、人と道路と自動車の間で情報の受発信を行うシステムのことです。VICS(道路交通情報通信システム)、ETC(電子料金収受システム)などが代表例です。ITSはテレマティクスに含まれるサービスのひとつといえます。

テレマティクスを活用した主なサービス

すでにテレマティクスを活用したいくつかのサービスが提供されています。代表的なサービスの例をご紹介しましょう。

テレマティクス保険

テレマティクス保険は、ドライバーの日常の運転状況を取得・評価し、保険料に反映するサービスです。運転状況によって優良ドライバーと判断された場合、支払う保険料が安くなる可能性があります。車載端末により、走行距離だけでなくブレーキのかけ方などの細かな運転特性が記録できるため、契約申込者の詳細な運転リスクを判断可能です。テレマティクス保険にはPAYD(走行距離連動型)と、PHYD(運転行動連動型)の2種類があります。

カーナビ

カーナビは目的地までの最適な経路を案内するための車載装置として普及しています。テレマティクスによって地図が常に最新版へアップデートされるため、最新の地理状況が反映された正しい情報を確認できるようになりました。また、リアルタイムの渋滞情報を取得して、ドライバーに知らせることもできます。曜日や時間帯による状況の変化にも対応しやすくなり、快適な運転が可能になりました。

ドライブレコーダー

近年のドライブレコーダーはドライバーの危険運転を検知して、リアルタイムで警告する機能が搭載されています。急発進、急ブレーキ、わき見運転、居眠り運転などを検知するとアラートを鳴らすことで、事故の防止に貢献しています。社用車の運転の実態をテレマティクス搭載のドライブレコーダーで把握することで、社員の安全運転指導を効率化している企業もあります。

テレマティクスのメリット・デメリット

テレマティクスにはどのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。具体的な例をご紹介します。

テレマティクスのメリット

自動車に搭載されるテレマティクスに関しては、交通事故の低減が期待されています。急ブレーキ、急発進などの運転状況をチェックできるため、安全性の確保が可能です。
業務効率化につながる点もメリットのひとつです。効率の良いルートをリアルタイムで探索できるため、自動車の運転を伴う業務が大幅に効率化されます。社用車の場合、車両の位置情報を確認できることで、配車効率を高められるでしょう。

テレマティクスのデメリット

プライバシー保護の観点でテレマティクスに関して懸念を持つ人がいます。GPSで位置情報を管理されることによる抵抗感が主な理由です。また、個人情報をネットワークで共有しているため漏洩のおそれがある点も懸念されています。
サービス提供会社のシステムを利用する場合、一般的に導入時の初期費用と月額費用がかかります。このことによるコスト面のデメリットも考慮しなければなりません。特に個人のドライバーは導入による費用対効果を実感しにくいことがあります。

テレマティクスとは自動車の運転を安全・効率的にする技術

テレマティクスの概要や活用例、メリット・デメリットについてお話ししました。特に自動車の運転が主な業務になっている場合は恩恵が大きい技術といえます。
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