クラウドシステムとは?オンプレミスとの違いとメリット・デメリット

2021年10月27日

インターネットを経由でコンピューターを利用するクラウドコンピューティングによって、現在の人々は多大な恩恵を受けています。ビジネスへの好影響も少なくありません。クラウド環境に基幹システムや業務システムを構築するクラウドシステムが普及しています。

こちらでは、インストール不要、柔軟な働き方の実現につながるなど、メリットが多いクラウドシステムについての基本的な知識をご紹介します。

クラウドシステムの基礎知識

まずはクラウドシステムの基礎知識について知っておきましょう。クラウドシステムの概要や比較されやすいオンプレミスとの違い、普及の背景についてお話しします。

クラウドシステムとは?

クラウドシステムとは、インターネット環境さえあれば、ネットワーク経由で利用できるシステムのこと。クラウド(Cloud)は「雲」を指す言葉です。インターネット経由で雲の上のシステムを利用するようなイメージが由来となっています。

オンプレミスとの違い

クラウドの対になるのがオンプレミスです。オンプレミスとは、システムに必要なサーバーなどを自社内に設置し、システム構築から運用・管理まで自ら行うこと。プレミス(Premises)は「構内」を意味する言葉です。

クラウドシステムと比較して初期費用がかかりやすく、システム構築後の運用・管理や、ネットワーク障害時のトラブル対応が必要になります。

クラウドシステムが求められる背景

現在は、企業によるクラウドシステムの利用が普及しています。総務省の調べによると、2020年の企業の利用率は68.7%に到達しました。テレワークを導入もしくは導入を予定している企業は58.2%を占めており、働き方の変化がこの普及にあると考えられます。

さらに、近年は多くのクラウドシステム提供企業が台頭している状況です。SaaS、PaaS、IaaSなど、目的に応じてシステムを選ぶことができます。

【出典】総務省「令和2年通信利用動向調査の結果」

https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/210618_1.pdf

クラウドシステムのメリット・デメリット

クラウドシステムのメリット・デメリットをご紹介します。双方を理解した上で導入を検討されてください。

メリット

  • 利用場所を制限されにくい

クラウドシステムはインターネット環境で対応端末があればどこでも利用可能です。このことから、業務の効率性アップを実現できます。社外からでも同じシステムやデータを利用可能です。自宅や移動先でも業務を実施できます。

一般的に、利用者側の端末の種類を問いません。PCのほか、スマホ、タブレットなどのモバイルデバイスでも利用できます。

  • コストを削減しやすい

クラウドシステムはオンプレミスと比較してコストを削減しやすい点が魅力です。オンプレミスの場合はサーバー、ソフトウェアなどを導入する費用がかかります。また、電源や空調などハードウェアを稼働させるための環境も不可欠です。クラウドシステムの場合、求められるのはインターネット回線と端末のみです。

  • 導入に時間がかかりにくい

クラウドシステムは環境構築の必要がなく、基本的に提供されているサービスを契約すればすぐに利用開始できます。反面、オンプレミスはハードウェア導入・設定などが不可欠であり、実際に利用開始できるまでは時間がかかります。導入に時間をかけたくない場合は、クラウドシステムがおすすめです。

  • サーバーの追加・管理をWeb上で行える

クラウドシステムでは、サーバーの追加をプランやオプションの変更で行います。オンプレミスのように、物理的なサーバーを新たに導入する必要はありません。そのため、拡張性に優れたシステムといえます。

  • 災害時の影響を最小限に抑えやすい

クラウドシステムでは、災害への対策が万全なデータセンターに設置されたサーバーを利用します。そのため、自社のサーバーを利用する場合と比較して災害時の影響を抑えることが可能です。災害時のリスクを最小限にするBCP対策として機能します。

デメリット

  • カスタマイズしにくい

クラウドシステムは利用するサービスによっては使用できない機能があり、ユーザーの希望に応じたカスタマイズがしにくい傾向があります。要件の自由度の高いシステムを開発する場合にはあまり向いていません。

  • 情報漏えいなどのリスクがある

クラウドシステムはインターネットを利用するため、セキュリティ面の不安がつきまといます。第三者による不正なアクセスによって情報漏えいなどが起こる可能性は否定できません。

  • 長期的に利用すると、コストが高くなる場合がある

クラウドシステムは運用している間、コストが継続的に発生します。そのため、長く利用するとコストが高くなるケースがあります。

クラウドシステムの開発前に決めておくべきこと

クラウドシステムの開発前に決めておいていただきたいポイントをご紹介します。

システムのタイプを選ぶ

システムに利用するクラウドサービスに応じて、以下の3種類のタイプがあります。それぞれメリット・デメリットが存在するため、理解した上で選ぶことが大切です。

  • パブリッククラウド

パブリッククラウドは不特定多数のユーザーに開かれた共有サーバーを利用するクラウドシステムです。ベンダーが管理しているため、他のシステムよりも導入に時間をかけずに済みます。安価で提供されているため、システム構築の費用を抑えやすいのも特徴です。反面、他のシステムよりもセキュリティリスクは高くなる傾向があります。

  • プライベートクラウド

プライベートクラウドは、自社専用に用意したクラウド環境を利用するクラウドシステムです。社内の各部署やグループ会社でサーバーを占有できます。クローズドな環境のため、セキュリティを保つことが可能です。また、自社の運用に応じてシステムをカスタマイズできます。

  • ハイブリッドクラウド

ハイブリッドクラウドとは、パブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせて使うクラウドシステムです。それぞれのメリットを活かしつつ、デメリットをカバーしあうことができます。カスタマイズ性、セキュリティ面、コストの面でバランスの良いシステムを実現可能です。

自社開発か外注かを決める

クラウドシステムを自社開発するか外注するかは、それぞれの方法の特徴を考慮してご検討ください。自社開発は専門のエンジニアが必要ですが、社内で運用・管理を完結できます。外注はコストがかかるものの、社内リソースを抑えることが可能です。 

適切なクラウドシステムを構築し業務効率化を実現

現在は多くの企業でクラウドシステムが導入され、業務効率化に貢献しています。特に、利用する場所を選ばない特性は以前とは大きく変わった現在の働き方との親和性が高く、業務が大幅に効率化されるでしょう。

懸念されていたセキュリティ面も、現在は極めて信頼性が高くなっています。新しくクラウドシステムを開発する場合は、開発コストがお得なYAZのご利用をご検討ください。

この記事を書いた人

ITコラム部YAZ

YAZ ITコラム部

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