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ITコラム 中級編

DMPとは?導入のメリットと種類、データ活用を成功へ導くポイント

2022年2月4日

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マーケティング施策を成功へ導くために、データ活用が重視されています。社内外のデータを有効活用するうえで、専用のデータプラットフォームを導入する企業も多くなっています。
そこで注目されているのが、データの一元管理に役立つ「DMP(データマネジメントプラットフォーム)」です。

本記事では、DMPの基礎知識や、データ活用を成功へ導くポイントを解説していきます。
自社のニーズに最適なプラットフォームを選び、マーケティングの成果向上を目指しましょう。

DMPとは?

初めに、DMPの概要や導入のメリット・デメリットについて解説します。
多くの企業で活用が始まっているDMPへの理解を深めるために、基礎知識を確認しておきましょう。

DMPの概要

DMPとは、「Data Management Platform(データマネジメントプラットフォーム)」の頭文字を取った略語です。
インターネット上に蓄積されたデータを一元管理し、有効活用するためのプラットフォームのことを指します。

DMPでは自社データから外部データまで、幅広いデータの取り扱いが可能です。データの収集や統合による最適化のほか、分析にも活用できることから、ビジネスシーンで注目されています。マーケティング施策の立案にも役立つデータプラットフォームです。

DMP導入のメリット

企業がDMPを導入すると、膨大なデータを速やかに処理できるようになります。データは属性情報で分類したり、加工したりすることも可能です。また、外部データも一元管理できるため、ターゲットに最適なコミュニケーションやアプローチを分析し、新規顧客の開拓にもつながります。

マーケティングツールと連携させて、デジタルマーケティングで活用するのも効果的です。連携可能なシステムは、マーケティングオートメーション(MA)や顧客管理システム(CRM)など。
自社サイトの顧客データを基に、ターゲティング広告配信やメールのセグメント配信などを効率的に行えるようになります。マーケティング施策の結果を分析すれば、現状の課題の可視化が可能です。改善を繰り返すことで、今後の施策の精度を高められます。

DMP導入のデメリット

DMPの導入により、企業はマーケティングの成果向上が期待できますが、一方で導入や運用のコストに留意する必要があります。
検討時には、費用対効果をシミュレーションすることが重要です。また、導入するデータプラットフォームによっては、自社で利用している既存のツールと連携できない可能性も。
事前に問い合わせを行ったり、導入事例をチェックしたりと、確認しておくと安心です。

DMPの主な種類

DMPは、主に「オープンDMP」と「プライベートDMP」の2種類に分けられます。ここでは、それぞれの機能や違い、Webマーケティングなどビジネスでの活用方法についてご紹介します。

オープンDMP

オープンDMPは、「パブリックDMP」とも呼ばれるタイプのデータプラットフォームです。自社以外の第三者から提供された、多様なオーディエンスデータを蓄積するのが特徴となっています。
オーディエンスデータとは、個人を特定しない範囲でセグメントされた顧客データのこと。Webサイトでの行動履歴、ユーザーの興味関心や嗜好性、年齢や性別などの属性データが該当します。
オープンDMPは、新規顧客開拓に活用しやすいのが強みです。取得できるオーディエンスデータには、公共機関が公表しているデータや、専門企業が収集・販売しているデータなども含まれます。自社で入手できない情報の獲得が期待できます。

プライベートDMP

プライベートDMPは、自社が独自に保有するデータを蓄積するプラットフォームのことです。たとえば、既存顧客の個人情報や見込み顧客リストのほか、自社ECサイトに訪問した際のアクセス履歴や購買履歴、行動データなどが挙げられます。プライベートDMPは、主に既存顧客の商品・サービス購入を促す施策に用いられます。
これらのプライベートDMPで管理する自社データは、外部に共有されることがありません。社内では、自社データと外部データの双方を連携しながら活用することも可能です。

DMPによるデータ活用を成功へ導くポイント

マーケティング活動でDMPを活用する場合、どのような注意点を意識すべきでしょうか。社内でマーケティングデータを取り扱う基盤を整理し、自社の目的に最適な施策へ取り組みましょう。

導入前に社内体制を整備する

社内でDMPを運用するにあたって、データの取り扱いに関する責任の所在を明らかにする必要があります。社内の担当部署や責任者を具体的に決めておくと良いでしょう。
その際は、顧客情報を管理するため、セキュリティ対策の徹底が重要です。
特にパーソナルデータを取り扱う際は、個人のプライバシーに配慮する仕組みが不可欠となります。まずは社内体制の整備から取り組みを始めましょう。

導入や運用にかかるコスト・工数を把握する

DMPのシステムを構築するには、一定の初期費用や月額費用が発生します。特に、プライベートDMPは、オープンDMPと比較して費用が高い傾向にあります。
予算に応じてDMPの種類をご検討ください。また、膨大なデータを取り扱う場合、社内の運用で多くの工数がかかる可能性も考えられます。
部署間でのスムーズな連携や、社内での調整を行い、適切な運用ができると理想的です。

目的に応じて適切なシステムを選ぶ

DMPを導入する前に、自社の目的を明確にしておきましょう。導入後に達成すべき目標や求める効果に応じて、自社にふさわしいDMPの種類をご検討ください。
システム開発を依頼する際は、DMPの開発経験が豊富で、サポートが手厚いベンダーを選ぶようおすすめします。
導入をスムーズに行うためには、社内の担当部署とベンダーとの連携が重要になるためです。担当者とのコミュニケーションも判断材料として選定すると良いでしょう。

DMPの導入で社内のデータ活用を推進しましょう

ここまで、DMPの基礎知識やデータ活用を成功へ導くポイントをお伝えしました。DMPには「オープンDMP」と「プライベートDMP」の種類があり、予算や導入の目的に応じて選ぶことが重要です。また、システム開発を依頼する場合は、ベンダーとの連携も重視すべきといえます。
DMPの開発・導入をご検討の際は、コストの無駄を削減し、他社に負けない低価格を実現するYAZにご相談ください。
お客様のご要望を丁寧にヒアリングし、ニーズに適したDMPの開発をご提案いたします。

この記事を書いた人

ITコラム部YAZ

YAZ ITコラム部

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