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Route 53とACMを使ってALBを独自ドメイン・HTTPS化

NEW 2026年9月2日

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AWSでApplication Load Balancer(ALB)を作成すると、AWSからデフォルトのDNS名が割り当てられます。

このDNS名を利用してWebサイトへアクセスすることもできますが、実際のWebサービスでは、独自ドメインを設定し、HTTPSで通信を暗号化する構成がよく利用されます。

この記事では、Amazon Route 53AWS Certificate Manager(ACM)を利用して、ALBに独自ドメインを設定し、HTTPSでアクセスできるようにする方法を紹介します。

この記事でできること

  • Route 53で独自ドメインをALBに紐付ける
  • ACMでSSL/TLS証明書を発行する
  • ALBにHTTPSリスナーを追加する
  • 独自ドメインへHTTPSでアクセスできることを確認する

この記事の対象者

  • AWSを学び始めた方
  • Route 53やACMを初めて利用する方
  • ALBを独自ドメイン・HTTPSで公開する方法を知りたい方

Route 53・ACM・ALBの役割

サービス 役割
Route 53 独自ドメインとALBを紐付けるDNSサービス
ACM HTTPS通信で利用するSSL/TLS証明書を発行・管理するサービス
ALB HTTP/HTTPSリクエストを受け付け、ターゲットへ振り分けるロードバランサー

ポイント

Route 53が「どこへ接続するか」を案内し、ACMが「HTTPS通信に必要な証明書」を用意し、ALBが実際にHTTPSリクエストを受け付けます。

1. 今回試す内容

今回のハンズオンでは、作成済みのALBに独自ドメインを設定し、その後HTTPS化します。

ALBのデフォルトDNS名でアクセス

Route 53で独自ドメインを設定

ACMでSSL/TLS証明書を発行

ALBにHTTPSリスナーを追加

独自ドメインへHTTPSでアクセス

2. 事前確認

今回のハンズオンでは、事前にターゲットグループとALB(Application Load Balancer)を作成していることを前提とします。

まず、ALBの詳細画面に表示されているデフォルトDNS名へHTTPでアクセスし、Webページが正常に表示されることを確認します。

事前にアクセスできない場合

独自ドメインやHTTPSの設定を行う前に、ALB、ターゲットグループ、EC2、セキュリティグループなどの設定を確認してください。

3. Route 53で独自ドメインを設定する

手順1:Route 53を開く

  1. AWSマネジメントコンソールへログインします。
  2. 「Route 53」を開きます。
  3. 左側メニューから「ホストゾーン」を選択します。

手順2:使用するホストゾーンを選択する

ホストゾーン一覧から、今回使用するドメインを選択します。

今回のハンズオンでは、用意されている ojt.yaz.co.jp のホストゾーンを使用します。

手順3:ALB向けのレコードを作成する

ホストゾーンを開いたら、「レコードを作成」をクリックします。

設定項目 設定内容
レコード名 alb-[name]
エイリアス 有効化(トグルをON)
トラフィックのルーティング先 Application Load Balancer と Classic Load Balancer へのエイリアス
リージョン ALBを作成したリージョン
ロードバランサー 作成済みのALB

設定内容を確認し、「レコードを作成」をクリックします。

エイリアスレコードとは?

Route 53では、ALBなどのAWSリソースをエイリアスレコードのルーティング先として指定できます。これにより、独自ドメインへのアクセスをALBへ向けることができます。

手順4:独自ドメインからアクセスする

レコード作成後、ブラウザから次の形式でアクセスします。

http://alb-[name].ojt.yaz.co.jp

Webページが正常に表示されれば、Route 53を利用した独自ドメインの設定は完了です。

4. ACMでSSL/TLS証明書を発行する

手順1:証明書をリクエストする

  1. AWSマネジメントコンソールから「AWS Certificate Manager(ACM)」を開きます。
  2. 「証明書をリクエスト」をクリックします。
  3. 「パブリック証明書をリクエスト」を選択し、「次へ」をクリックします。

手順2:完全修飾ドメイン名(FQDN)を入力する

完全修飾ドメイン名(FQDN)には、Route 53で設定した独自ドメインを入力します。

alb-[name].ojt.yaz.co.jp

入力内容を確認し、「リクエスト」をクリックします。

手順3:Route 53でドメインを検証する

作成した証明書の詳細画面を開き、「ドメイン」セクションにある「Route 53でレコードを作成」をクリックします。

対象ドメインにチェックが入っていることを確認し、「レコードを作成」をクリックします。

Route 53にDNS検証用のレコードが追加されます。

証明書がすぐに発行されない場合

DNS検証には少し時間がかかる場合があります。ACMの証明書ステータスが「発行済み」になるまで待ちます。

5. ALBにHTTPSリスナーを追加する

手順1:対象のALBを開く

  1. EC2コンソールを開きます。
  2. 左側メニューから「ロードバランサー」を選択します。
  3. 今回使用しているALBを選択します。

手順2:HTTPSリスナーを追加する

「リスナーとルール」タブを開き、「リスナーの追加」をクリックします。

設定項目 設定内容
プロトコル HTTPS
ポート 443
デフォルトアクション 作成済みのターゲットグループへ転送
証明書 ACMで先ほど作成した証明書

設定内容を確認し、「リスナーの追加」をクリックします。

6. セキュリティグループを確認する

ALBにHTTPSリスナーを追加しても、ALBのセキュリティグループで443番ポートへの通信が許可されていない場合、HTTPSでアクセスできません。

ALBに設定しているセキュリティグループのインバウンドルールを確認し、必要に応じてHTTPS通信を許可します。

項目 内容
タイプ HTTPS
プロトコル TCP
ポート 443

注意

実際の環境では、送信元を必要以上に広く設定せず、要件に合わせたアクセス範囲を設定してください。

7. HTTPSでアクセスできることを確認する

すべての設定が完了したら、ブラウザから次の形式でアクセスします。

https://alb-[name].ojt.yaz.co.jp

Webページが正常に表示され、HTTPSによる保護された通信になっていることを確認します。

ここまでで完成です

Route 53による独自ドメインの設定と、ACM・ALBを利用したHTTPS化が完了しました。

8. 今回の構成を整理する

今回設定した内容を、各サービスの役割ごとに整理すると以下のようになります。

サービス 今回行った設定 役割
Route 53 ALBへのエイリアスレコードを作成 独自ドメインからALBへアクセスできるようにする
ACM SSL/TLS証明書を発行 ALBのHTTPSリスナーで使用する証明書を管理する
ALB HTTPS:443のリスナーを追加 HTTPSリクエストを受け付け、ターゲットグループへ転送する
セキュリティグループ HTTPS:443の通信を許可 ALBへのHTTPS通信を許可する

通信の流れ

ユーザーが独自ドメインへアクセスすると、Route 53によってALBへ名前解決されます。ALBはACMで発行したSSL/TLS証明書を利用してHTTPS通信を受け付け、受け取ったリクエストをターゲットグループへ転送します。

9. うまくアクセスできない場合

独自ドメインでアクセスできない

Route 53のレコード名、エイリアス先のALB、ALBを作成したリージョンが正しいか確認します。

ACMの証明書が「保留中の検証」のまま

Route 53にDNS検証用のレコードが作成されているか確認します。作成直後の場合は、少し時間を置いてから再度確認します。

HTTPではアクセスできるがHTTPSではアクセスできない

ALBにHTTPS:443のリスナーが追加されているか、ACM証明書が設定されているか、セキュリティグループで443番ポートが許可されているか確認します。

まとめ

今回確認したこと

  • Route 53で独自ドメインをALBへ紐付ける方法
  • ACMでSSL/TLS証明書を発行する方法
  • Route 53を利用したDNS検証の方法
  • ALBにHTTPS:443のリスナーを追加する方法
  • 独自ドメインへHTTPSでアクセスするまでの流れ

Route 53、ACM、ALBを組み合わせることで、AWS上のWebサービスを独自ドメインかつHTTPSで公開できることを確認できました。

それぞれの手順だけでなく、「Route 53がアクセス先を案内し、ACMの証明書を使ってALBがHTTPS通信を受け付ける」という役割の違いを意識すると、構成を理解しやすくなります。

この記事を書いた人

藤田颯斗

hayato_fujita

こんにちわ、がんばります。