PoCの基礎知識|検証する内容と流れ、成功のためのポイントは?

2021年12月20日

システム開発を含む、ビジネス上の幅広い場面で活用されている「PoC」。使用環境に近い条件で実証実験を行うことで、効果や実現可能性などを確かめられます。事前に重要なデータをチェックすることで、経営判断にも役立てられています。

そんなPoCは、どのような流れで実施するのでしょうか。成功のためには、どんなポイントに留意するべきでしょうか。今回は、PoCの基礎知識を解説します。

PoCとは?

ビジネスシーンで新たな企画を推進するには、実証実験が必要となります。そこで用いられるPoCとは、どのような検証方法なのでしょうか。システム開発をはじめ、企業の研究開発などで活用されるPoCの基礎知識をお伝えします。

PoCの意味

PoCとは、新しい手法やアイデアなどを実験的に試行し、検証を行うことを指します。英語の「Proof of Concept」の略称で、日本語では「概念実証」と訳されます。IT業界や医療業界などを筆頭に、さまざまな分野で実施されている方法です。PoCは主に、システムやツールを導入・開発する際の検証で役立てられています。たとえば、RPAツールの導入や、AIの開発が費用対効果に見合うかといった場面で、PoCによる検証が有効です。

PoCで検証する内容

  • 効果

PoCにより、手法やアイデアの有効性や、費用対効果などを検証します。期待通りの効果が見られない場合、プロジェクト自体が中止となる可能性も考えられます。PoCは重要な判断材料の一つです。

  • 実現可能性

手法やアイデアを技術的に実現できるのかを、PoCで検証します。その際は、技術者を参加させることで、PoCの前段階で専門的な見解を得られると理想的です。計画の実現性が可視化されます。

  • 具体性

PoCにて手法やアイデアの仕様や課題を整理して、実現する場合の具体性を検証します。開発の現場に必要なものや、システムの使い勝手など、より具体的に確認することが大切です。

PoCを行う流れ

ここでは、一般的なPoCの進め方について解説します。各工程で取り組むべきことを確認し、実行後には効果の検証を行いましょう。PoCを依頼する際の参考にお読みください。

STEP1:目的の設定

最初に、PoCによって何の効果やデータを得たいか、なぜPoCを行うかなどの目的を明確にしましょう。目的や指針がぶれないように固めておくことで、PoCの有効性アップにつながります。たとえばRPAツールの導入であれば、作業時間の削減目標などを具体的に設定すると良いでしょう。

STEP2:実施内容の決定

次に、PoCで実施する内容を決めていきます。STEP1で設定した目的に応じて、実証実験で必要なものを見極めましょう。基本的な要件定義から取り組み始め、実際の使用環境に近い条件で、かつユーザーの目線に立って検証します。

STEP3:実証

PoCの準備が整ったら、いよいよ実証です。STEP2で決定した内容に基づき、デモンストレーションを行います。価値あるデータを集めるために、必要な人材への協力を仰ぎ、幅広い人に利用してもらうと良いでしょう。

STEP4:効果の検証

実証で得たデータを検証し、製品やサービスによる効果やリスクなどを確認します。万が一課題が見つかった場合には、次回へ向けて改善へ取り組むことが重要です。再度PoCを実施するべきか、投資判断を行います。

PoCを成功させるポイント

PoCを成功へ導くには、どのような点に留意するべきでしょうか。実証実験を十分に機能させるために、以下のポイントに注目してPoCのプロセスを見直してみてください。

スモールスタートで実施する

PoCはスモールスタートで実施すると、コストをかけずスピーディーに結果を検証できます。業務効率の良い方法です。まずは一部の部署のみで導入したり、最小限の人数で実施したりと、自社の状況に応じて導入しましょう。

PDCAサイクルを回す

PoCによる検証を通じてPDCAサイクルを回し、手法やアイデアの課題を探ることも大切です。課題が見つかったり、検証に失敗したりした場合も、改善によって有効性を高められる可能性があります。必要に応じて大幅な見直しや改善を検討すると良いでしょう。

同じ条件で実施する

PoCを実施する際は、使用環境などの条件を揃えて検証を行ってください。より確度の高い検証結果やデータを得られ、正確な評価につながります。条件が異なる場合は、検証通りの効果を得られないおそれがあるためご注意ください。

システム開発ではPoCで効果的に検証しましょう

今回は、PoCの基礎知識をお伝えしました。PoCを実施することで、手法やアイデアの効果・実現可能性・具体性などを明らかにできます。
システム開発で活用し、効果的な検証ができると理想的です。新しい技術へ柔軟に取り組むYAZでは、PoCを効果的に実施しています。システム開発をご検討の企業様は、YAZへご相談ください。

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